令和六年 大軟連要覧

大会規定

■競技運営に関する注意事項

  1. 連盟主催大会への参加申し込みは、所定の用紙により大会要項の申し込み締め切り日までに参加金を添えて申し込むこと。(都合により監督・主将会議当日納付も可)申し込み締め切り日以降は、理由の如何を問わず受け付けない。 申し込みは、必ず持参または締切日までに必着するよう郵送(書留)のこと。 なお、納入された参加金は返金できない。
  2. 大会参加届には所定の事項および監督30番主将10番に次いで若い背番号順でハッキリと記入し、特待会員チームを除き支部長の承認印を捺印のこと。(ブロック代表チームも同じ。)
  3. 大会参加届提出後は、登録選手の追加および背番号の変更はできない。
  4. 大阪府大会はもとより、全軟連主催大会および近畿大会の参加にあたっては、10名以上でなければならない。したがって、選手が10名以上揃わない場合は、棄権となるので出場権および出場推薦を得た時点で、大会参加を辞退すること。
  5. 監督・主将会議(抽選会)へは、必ず代表者1名が出席すること。出席しないと棄権とみなされることがある。なお、出席者は、必ずスポーツマンに相応しい服装(下駄ばき・つっかけ・サンダル・アロハシャツ・作業衣・和服・半ズボンは禁止)で出席のこと。
  6. 監督・主将会議で説明または決められた事項は、必ずチーム全員に徹底すること。
  7. チームは、試合開始60分前には球場に到着して、大会本部から打順表4部を受け取ること。
  8. 打順表(登録された全員を記入したもの)の提出は、その日、第一試合の開始予定時刻の40分前までに、第二試合以降は、指示された時刻(4回終了時)に監督または主将が大会本部に提出し、登録原簿と照合後、球審立ち合いのもと攻守を決定する。 氏名は、“フルネーム”と“フリガナ”を記して提出すること。また、打順表に記載されていない選手は、登録原簿に記載されていてもその試合には出場できない。
  9. ベンチは組み合わせ番号の若い方を一塁側とする。ただし、1チームが2試合続けて行う場合は、ベンチの入れ替えをしないことがある。
  10. 大阪府大会では、運営上シートノックを行わないので、試合前の内野ファウルグラウンドでのフィールド練習は認める。
  11. 球場内のトスバッティングは認める。
  12. その日の第一試合に出場のチームは、外野エリアに限り練習に使用してもよい。その際、アップ用の服装(同一が望ましい)でもよいが、打順表の提出時は、全員ユニフォームに着替えること。第二試合以降のチームは、開始予定時刻に関係なく試合終了の挨拶の間にグラウンドに入り、ベンチの外野寄りに用具を置きキャッチボール等を行う。
  13. 次の試合の先発バッテリーが、球場内のブルペンを使用することは、自動的に許されない。
  14. ベンチ内での電子機器類(携帯電話・パソコン等)および携帯マイクの使用を禁止する。指示用メガホンは、ベンチ内に限り1個の使用を認める。
  15. 第二試合以降は、試合予定時刻前でも前の試合が終了した後20分を目安に次の試合を開始する。
  16. 組み合わせ表にある試合開始時刻は、あくまでも予定であり、第二試合以降のチームは、予定時刻の60分前までに集合し、大会本部に到着を届けること。
  17. 試合開始予定時刻になっても到着しないチームは、理由の如何を問わず棄権とみなす。
  18. 雨天の場合 1)雨天の場合でも日程の都合上、球場が使用可能な場合は試合を行う。 2)当日試合を全く行わない場合と午前中見合わせて午後から行う場合があるので、大会本部との連絡に注意すること。
  19. ベンチに入れる人員は、登録されたユニフォームを着用の監督30番を含む選手20名以内とチーム責任者・マネージャー・トレーナー(有資格者)各1名とする。(国体、女子学童は別に定める)
  20. 試合中、ベンチ前のキャッチボールを禁止する。なお、ブルペンでのキャッチボールを行う場合、2組(4名)以内とする。
  21. 大会使用球は、連盟が6個準備する。ただし、ボールが試合中不足した場合は、両チームより提出すること。「残ったボールは、負けたチームに渡す。」
  22. 試合終了の挨拶は、ホームプレートを挟んで球審の合図で行う。これですべて完了となる。敬意を表して大会役員も起立し、挨拶をする。
 

■試合中の禁止事項

  1. トラブルの際、審判員や相手側プレーヤーに手をかけることを厳禁する。万一、このような事態が生じたときには、退場を命ずる。なお、各支部の行うすべての大会を含めて試合に関連して、暴力行為を行った選手とチームに対して、その年度の出場を停止退場を命ずるともに、所属チームにも何らかのペナルティを科すこととする。 このペナルティを最低として処理する。
  2. 相手チームや審判員に対する聞き苦しい野次は厳禁する。また、スタンドからの応援団の野次および目に余る行為は、チームの責任とする。
  3. 競技場内(ベンチを含む)では、喫煙およびガムを噛むことを禁止する。
  4. マスコットバットを次打者席に持ち込むことは差し支えないが、プレイの状況に注意し、適切な処置をすること。なお、競技場内での素振り用パイプおよびリングの使用を禁止する。
  5. 投手が手首にリストバンド、サポーターなどを使用することを禁止する。なお、負傷で手首に包帯等を巻く必要があるときは、大会本部等の承認が必要である。
  6. 危険防止のため、足を高くあげてのスライディング等を禁止する。現実にこれが野手に触れなくても、妨害になったと審判員が認めた場合は、守備妨害で走者をアウトにする。
  7. 作為的な空タッグを禁止する。現実に妨害(よろめいたり、著しく速度が鈍った場合)になったと審判員が判断した場合は、オブストラクションを適用する。
  8. プレーヤーが塁上に腰を下ろすことを禁止する。
  9. 守備側からのタイムで試合が停止されたとき、その間投手は、捕手を相手に投球練習をしてはならない。
  10. 試合が開始されたら控えの選手は、試合に出場する準備(交代選手のキャッチボール)をしている者の他ベンチ内にいなければならない。ただし、攻守交代時に限り、控え選手がファウルグランドで外野の方向へランニングすることを認める。
  11. 打者は準備投球が終わるまで次打者席(ネクストバッターズサークル)で待機すること。(特に開始時の一番打者、イニング交代時の先頭打者)
  12. 次打者席では、投手が投球動作に入ったら、素振りをしてはならない。代打予定者も必ず実行すること。および投手も必ず次打者席に入ること。(510k【注1】)
  13. 塁上の走者、あるいはコーチスボックスやベンチから守備側(捕手)のサインを盗み、それを打者に伝達することを禁止する。
 

■試合のスピード化に関する事項

  1. 試合はスピーディーに運ぶように努め1試合(9回戦)の競技時間は、120分以内を目標とする。試合の進行状況によっては、タイブレーク方式のイニング数を制限することもある。
  2. 投手(救援投手を含む)の準備投球は、初回に限り8球(1分間を限度)が許される。 次回からは、4球以内とする。なお、季節または状況により考慮する。
  3. 攻守交代は、駆け足でスピーディーに行うこと。ただし、投手に限り内野地域内は、歩いても差し支えない。監督・コーチが、投手のもとへ往き来する場合も、小走りでスピーディーに行うこと。
  4. 投球を受けた捕手は、その場から速やかに投手に返球すること。また、捕手から返球を受けた投手は、速やかに投手板を踏んで投球姿勢をとること。
  5. 投手と捕手について
    あまりインターバルが長かったり、無用なけん制が度を過ぎると審判員が判断したら、遅延行為として投手にボークを科すことがある。
  6. 投手は、捕手その他の内野手または審判員からボールを受けた後、走者がいない場合には、12秒以内、走者がいる場合には20秒以内に投球しなければならない。違反した場合、走者が塁にいない場合は直ちにボールを宣告し、走者がいる場合は警告を発することとし、同一投手が2度繰り返したら、3度目からはその都度ボールを宣告する。
  7. 打者は、速やかにバッタースボックスに入ること。また、バッタースボックス内でベンチ等からのサインを見ること。
  8. 打者について
    (1)みだりにバッタースボックスを外した時は、球審はタイムをかけずに、投球に対して「ボール」・「ストライク」を宣告する。
    (2)打者がバッタースボックス内で打撃姿勢をとろうとしなかつた場合、球審は、ストライクを宣告する。この場合、ボールデッドとなり、いずれの走者も進塁できない。
  9. 打者が二塁打を打ち、打撃用手袋から走塁用手袋に変えるためにタイムかける行為は禁止する。ただし、レッグガードとエルボガードを外す時のタイムは認めるが速やかに行うこと。
  10. タイムについて
    (1)監督は、タイムを要求するとき以外は、みだりにベンチを出てはならない。
    (2)タイムは、選手の要求したときでなく、審判員が宣告したときである。打者がタイムを要求するときは、投手が投球動作に入る前でなければならない。また打者は、投手が投球動作に入ったらバッタースボックスを出てはならない。
  11. 内野手間の転送球は一回りとする。(状況によっては中止することもある)最後に受けた野手は、定位置から速やかに投手に返球すること。
  12. 試合中、スパイクの紐を意図的に結びなおすタイムは認めない。
  13. 攻守交代時に最後のボール保持者は、投手板にボールを置いてベンチに戻ること。
  14. 代打者・代走者の通告は、氏名とともに「代打者」または「代走者」の背番号を球審に見せてその旨を告げることとし、球審も放送席に向かって選手の背番号を見せて「代打」または「代走」と告げること。
  15. 本塁打の走者を迎える場合は、ベンチの前のみとする。
 

■試合中の用具、その他に関する事項

  1. ベースコーチと走者となった投手は、グラウンドコートを着用することができる。(303)【注】 なお、監督がグラウンドコートを着てベースコーチに出ている場合、アピールまたは、 選手交代をするとき、その身分を明らかにする(背番号の確認)ためにコートを脱いで 申し出ること。
  2. ネックウォーマーは季節を考慮し着用することが出来る。(アンダーシャツと同色が望ましい)
  3. サングラスの着用について、プレイヤー(監督・コーチを含む)のは、大会本部の承認 なしで使用できるが、投手は使用不可。ただし、目の保護として着用するものなので、帽子のツバの上に のせたり、後頭部(うなじ)向きにかけたりすることを禁止する。 なお、当連盟では審判員および少年部・学童部の監督・コーチは、ミラーレンズなら びに目の表情がわからない濃度のものは使用できない。また、試合開始・終了時の挨 拶と抗議等は外して行うこと。
  4. ダブルヘッダーに関する事項 1日2試合まで行うことができる。継続して行う場合は、試合終了後、30分以内を 目安に開始する。特別継続試合はこれに抵触しない。
  5. 試合中、雷が発生した場合 状況を判断し、試合を中断して全員安全な場所に避難させ、気象台等の状況を掌握し、 その後の処置を行う。
  6. 突発事故のタイムについて(5.12b(3)(8)関連) 試合中、「プレーヤーの人命に関わるような事態が発生した場合、人命尊重を第一に プレイ進行中であっても審判員の判断でタイムを宣告することができる」。この際、 その宣告によってボールデッドとならなかったら、プレイはどのようになったかを 判断して、ボールデッド後の処置をとる。
  7. シートノック時の補助員は、ヘルメットを着用のこと。
  8. 打者が頭部にヒット・バイ・ピッチを受けた場合には、球審は攻撃側監督と協議し、 臨時代走の処置を行うことができる。なお、塁上の走者が負傷した場合も同様の処置 を行う。
 

■競技運営に関する特別規則

  1. 正式試合
    ※A級・・・・・9回戦 *高松宮賜杯大阪府予選会(一・二部) ・・・・・7回戦
    ※B・C級と日本スポーツマスターズ、全日本シニア大阪府選考会 ・・・・・7回戦
    (1)ゲームは、9回戦または7回戦であるが、暗黒・降雨・球場使用許可により、当初のイニングが進まなくとも5回を終了すればゲームは成立する。なお、コールドゲームの得点は、すべて終了した均等回の合計得点とする。例えば、両チームが6回の攻撃を終了して7回の表に先攻チームが得点をしたが、その裏、後攻チームが得点またはリードしないままに降雨・暗黒等により試合中止が宣せられた場合は、終了した均等回すなわち6回の合計得点をもって勝敗を決する。
    (2)日本スポーツマスターズ、全日本シニアは、指名打者制を採用できる。
    (3)規定のイニングを過ぎて同点の場合は、次回よりタイブレーク方式(特別延長戦)とする。
  2. 得点差によるコールドゲームの採用
    (1)9回戦・・・・・5回以降10点差、7回以降7点差
    (2)7回戦・・・・・5回以降、7点差
  3. 個別大会の時間制限と延長戦
    (1)天皇賜杯大会「大阪府予選会」および国民体育大会「大阪府選考会」
    1)1回戦から準々決勝戦まで・・・・・2時間10分。2時間10分または9回終了して、なお同点の場合は次回よりタイブレーク方式とする。
    2)準決勝・決勝戦・・・・・2時間30分。2時間30分または9回終了して、なお同点の場合は次回よりタイブレーク方式とする。
    (2)高松宮賜杯大会「大阪府予選会」(一部・二部)
    1)1回戦から決勝戦まで・・・・・1時間40分。1時間40分または7回終了して、なお同点の場合は次回よりタイブレーク方式とする。
    (3)日本スポーツマスターズ「大阪府選考会」
    1)1回戦から決勝戦まで・・・・・1時間40分。1時間40分または7回終了して、なお同点の場合は次回よりタイブレーク方式とする。 (注)指名打者制を用いる場合は、投手に限定される。採用の可否はチームの判断とする。
    (4)選抜大会兼西日本選手権大会「大阪府予選会」
    1)1回戦から準々決勝戦まで・・・・・2時間10分。2時間10分または9回終了して、なお同点の場合は次回よりタイブレーク方式とする。
    2)準決勝・決勝戦・・・・・2時間30分。2時間30分または9回終了して、なお同点の場合は次回よりタイブレーク方式とする。
    (5)知事杯大会(A級)および春季大会(A級)
    1)1回戦から準決勝戦まで・・・・・2時間。2時間または9回終了して、なお同点の場合は抽選にて勝敗を決する。
    2)決勝戦・・・・・2時間。2時間または9回終了して、なお同点の場合は次回よりタイブレーク方式とする。(但し二回まで。なお同点の場合は抽選にて勝敗を決する)
    (6)夏季大会(B級・C級)
    1)1回戦から準決勝戦まで・・・・・1時間40分。1時間40分または7回終了して、なお同点の場合は抽選にて勝敗を決する。
    2)決勝戦・・・・・1時間40分。1時間40分または7回終了して、なお同点の場合は次回よりタイブレーク方式とする。(但し二回まで。なお同点の場合は抽選にて勝敗を決する)
    (7)知事杯大会(B・C級)
    1)1回戦から準決勝戦まで・・・・・1時間30分。1時間30分または7回終了して、なお同点の場合は抽選にて勝敗を決する。
    2)決勝戦・・・・・2時間。2時間または7回終了して、なお同点の場合は次回よりタイブレーク方式とする。(但し二回まで。なお同点の場合は抽選にて勝敗を決する)
    (8)春季大会(B級・C級)「西日本大会一部・二部大阪府予選会」
    1)1回戦から準決勝戦まで・・・・・1時間40分。1時間40分または7回終了して、なお同点の場合は抽選にて勝敗を決する。
    2)決勝戦・・・・・1時間40分。1時間40分または7回終了して、なお同点の場合は次回よりタイブレーク方式とする。(但し二回まで。なお同点の場合は抽選にて勝敗を決する)
    (9)全日本シニア「大阪府選考会」
    1)1回戦から決勝戦まで・・・・・1時間40分。1時間40分または7回終了して、なお同点の場合は次回よりタイブレーク方式とする。
    (注)指名打者制を用いる場合は、投手に限定される。採用の可否はチームの判断とする。
  4. 指名打者の取り扱い
    全日本シニアおよび日本スポーツマスターズは、指名打者制度を採用することが出来る。
    (1)指名打者の本的事項
    1)指名打者を採用するか、しないかはチームの判断である。
    2)投手に代わって指名打者を採用出来る。
    3)試合開始前に指名打者を指名しなかった場合は、その試合で指名打者を使うことは出来ない。(指名打者の打順は変更できない。)
    4)指名打者は相手チームの先発投手に対して、1回は打撃を完了しなければならない。なお、その先発投手が代わった場合はその必要はない。
    5)指名打者は、代走者になれない。
    (2)指名打者制度が消滅する基準
    1)指名打者が守備についた場合。
    2)投手が他の守備位置についた場合。
    3)代打者または代走者が投手となった場合。
    4)投手が指名打者に代わって打撃をするか、走者になった場合。
    5)他のプレーヤーが投手になった場合。
    6)投手が打順に入った場合。
  5. タイブレーク方式(特別延長戦) 継続打順で前回の最終打者を一塁走者とし、その前の走者を二塁とする。すなわち0アウト一塁・二塁の状態にして1イニング行い、得点の多いチームを勝ちとする。勝敗が決しない場合は、さらに継続打順でこれを繰り返す。なお、通常の延長戦と同様規則によって認められる選手の交代は許される。
  6. 特別継続試合 大会日程の都合上、天候状況もしくは、これに類する理由で5回以前に中止になった場合、得点の有無を問わずノーゲームとせずに、特別継続試合にすることが出来る。
  7. トラブルの処置 試合中にトラブルが生じた場合、その試合の担当審判員が責任をもって処置するのが勿論であるが、審判員が裁定に苦しむとき、あるいは当該審判員のカウントおよびルールの間違いについては、控え審判員および本部役員がその協議の解決にあたることが出来る。そしてこの裁定は最終とする。
  8. 抗議権を有する者 監督・主将と当該プレーヤーのうち1名とする。
  9. 監督またはコーチ等が投手の所へ行く回数の制限
    (1)監督またはコーチ等が、1試合に投手のところへ行く回数の制限は、3回以内とする。なお、延長戦(タイブレーク含む)は、2イニングに1回とする。
    (2)監督またはコーチ等が、同一イニングに同一投手の所へ2度目に行くか、行ったとみなされた場合(伝令を使うか、捕手または他の野手に指示を与えて直接投手の所へ行かせた場合)は、投手は自動的に交代しなければならない。連盟では交代した投手が、他の守備位置につくことが許される。なお、他の守備位置についたときは、同一イニングには再び投手に戻れない。(5.10)
    (3)少年部・学童部は監督に限る。
  10. 守備側のタイムの回数制限
    (1)捕手または野手が、1試合に投手の所へ行ける回数は、3回以内とする。なお、延長戦(タイブレーク方式を含む)になった場合は、1イニングに1回とする。野手(捕手を含む)が投手の所へ行った場合、そこへ監督またはコーチ等が行けば、双方1回として数える。(逆の場合も同様とする)投手交代の場合は、監督またはコーチのみ回数には含まない。
    (2)監督またはコーチ等がプレーヤーとして出場している場合は、投手の所へ行けば野手としての1度に数えるが、協議があまり長引けば、監督またはコーチ等が投手の所へ行ったこととし、通告する。
  11. 攻撃側のタイムの回数制限 攻撃側のタイムは、1試合に3回以内とする。なお、延長戦(タイブレーク方式を含む)は、1イニングに1度とする。 (注)タイムの補足
    (1)タイムを要求しないまま延長戦(タイブレーク方式含む)に入っても、持ち越しは出来ない。
    (2)監督またはコーチ等が、プレーヤーとして出場している場合は、投手の所へ行く制限はないが、協議が長引けば注意を与える。なお、注意をしても止めないか、または投手の所へ行く数が度を超すと、投手の所へ1度行ったことにして通告する。
    (3)少し近づいて声をかけるものなどは含まないが、頻度や距離的なことは審判員が常識的に判断する。
    (4)守備側(攻撃側)のタイム中に攻撃側(守備側)は、指示を与えることができるが、相手側タイムより(便乗タイム)長引けば、1回とカウントされる。
  12. タイムは、1分間以内を限度とする。
 

■用具および装具およびユニフォームの規定

大会で使用する用具・装具ユニフォームは、次に定められたもの以外は使用できない。 ユニフォームは、あまり派手でなく全体において品位を保つものでなければならない。
  1. バットは、公認野球規則で定められるもののほか、次による。
    (1)1本の木材で作った木製バットのほか、竹材・木材などの接合バットであること。木製バットについては、公認野球規則を適用しない。
    (2)金属・ハイコン(接合)バットは、《J・S・B・B》のマークをつけた公認のものに限る。また、色の制限はないが、単色以外の場合は連盟の承認が必要とする。
    (3)バットの使用区分は、次による。
    1)少年用と表示されているものは、J号およびD号ボールに使用。
    2)少年用と表示されているもの以外は、M号およびJ号およびD号ボールに使用。
    (注)ランク上の公認金属バットの使用は認める。
  2. 装具の使用は、公認野球規則で規定されるもののほか、次の定めるものを装着または使用しなければならない。
    (1)捕手用マスクは、連盟公認のものを使用すること。
    (2)試合に出場する捕手は、安全のためプロテクター・レガーズ・マスク(スロートガード付き)・捕手用ヘルメット・ファウルカップを着用すること。打者・次打者・走者およびベースコーチは、必ずヘルメットを着用のことと(ベースコーチを除き、いずれも公認された両側か片側にイヤーフラップの付いたもの)、なお、捕手用ヘルメットとマスクの一体製品は使用を禁止する。
    (3)ベースコーチのヘルメットは、SGマークの付いたものを使用のこと。
    (4)少年・学童部の打者・次打者・走者・ベースコーチは、すべて両側にイヤーフラップの付いたものとする。
  3. グラブについて
    [投手用] ①縁取りを除き白色・灰色以外のもの
    ②PANTONEの色基準14番よりうすい色は使用できない。
    ③縁取り・しめひも・縫い糸を除く本体(捕球面・背面・網(ウェブ))は、1色とする。
    [野手用] ①当連盟では、規則306は適用しない。
  4. ユニフォーム・スパイク等は、次に定めるものを着用しなければならない。 (注)裾幅の広い形状のパンツ「通称ダボパン」は、スパイクが引っ掛かるなど危険が伴うので裾を絞って着用することが望ましい。
    (1)両チームの監督・コーチ・選手は、同色・同形・同意匠のユニフォームでなければならない。
    (2)袖の長さは両袖同一で、左袖には、日本字またはローマ字による「大阪」または所属支部名を必ず付けなければならない。また、他のものを付けてはならない。なお、右袖には、社章・商章・クラブのマスコット等を付けることは差し支えない。
    (3)背番号は、0番から99番までとし、参加申込書に記載されている選手は全員必ず付けなければならない。
    (4)監督30番、主将10番、少年部、学童部のコーチは、28番・29番とする。また、一般チームでコーチをおく場合も28番、29番とする。
    (5)胸のチーム名は、日本字またはローマ字で表示し、チーム名の代わりにマークを付けることができる。ただし、全員統一しなければならない。
    (6)背番号の規格は、最小限152センチ以上。最大限長さ21センチ、幅16センチ、太さ4センチ以内とする。
    (7)ユニフォームの背中に選手名を付ける場合は、全員が背番号の上にローマ字で姓のみとする。ただし、同姓の者がいる場合、名の頭文字を入れてもよい。
    (8)スパイクの色は自由とする。ただし、当連盟では、両足同色・同形・同意匠とする。また、学童部は金属製金具のついたスパイクを使用することは出来ない。
    (9)アンダーシャツは、全員同色のものでなければならない。
    (10)帽子は、全員同色・同形・同意匠のもの。また、ストッキングは、全員同色でなければならない。
  5. 義務付けに伴う装具は、必ず事前に充分選手に点検を指導し、不祥事が起こらないように万全を期すこと。また、装具を着用していないチームは、没収試合とすることがある。選手個人の折は、同一のものを着用するまで出場出来ない。
  6. 審判員は、審判にふさわしい服装で連盟公認の審判ワッペンを着用し、服装は支部において統一すること。また、マスク等装具は、連盟公認のものを使用しなければならない。
 

■競技者のマナーについて

マナーとフェアプレイおよびスピードアップが良識を持つ野球人の義務、要するに良識を持った社会人が行うので社会人野球と呼ぶことを認識する。特に正しい野球をするためのマナーとフェアプレイの両面から次の行為を禁止する。
  1. 捕手が投球を受けたときに意図的にボールをストライクに見せようとミットを動かす行為。
  2. 捕手が、自分で「ボール」・「ストライク」を判定するかのように、球審がコールする前にすぐミットを動かして返球態勢に入る行為。
  3. 球審の「ボール」の判定にあたかも抗議するかのように、しばらくミットをその場に置いておく行為。
  4. 打者がヒジあてを利用してのヒット・バイ・ピッチ(死球)狙いの行為。
  5. 打者がインコースの投球を避ける動きをしながら、当たりに行く行為。
  6. プレイ中みだりにベンチを出る行為。
  7. 野手が走者の視界を遮る行為(601h)
    (1)走者がタッグしているとき、野手が走者の前に立ち視界を遮る行為。
    (2)野手が走者の前に立ち、ボールを保持している投手板上の投手への視界を遮る行為。
  8. 捕手が低い姿勢で捕手席から片足を出してボールを投げさせる振りをしてストライクを投げさせる行為。
  9. 声援と野次の違いを理解する。
 

<スピーディーに試合を展開するために>

選手・審判員個々が強く意識し行動することが、野球競技をより楽しく、面白く発展させると確信します。テンポの良いゲームを展開しましょう。
  1. チーム
    ①攻守交代は、駆け足でスピーディーに行うこと。(コーチも励行する。)
    ②日程・時間に余裕がある場合でもスピーディーな試合進行を意識する。
    ③ベンチ前の整列は、で過ぎないこと。プレーのコールを待たせないこと。
  2. 投 手
    ①遅延行為とみなされる投手の牽制球はやめさせる。
    ②投手に基本的なルールを徹底させる。
    ③投手は、ロジンバッグを指先だけで使用し、丁寧に取り扱うこと。
    ④捕手から返球を受けた投手は、速やかに投手板に着き投球動作に入ること。
  3. 捕 手
    ①捕手は、返球時や声をかけるためにホームプレートの前や横に出過ぎないこと。
    ②サインについて、複雑なのもは無くし、速やかに出すようにすること。
    ③捕手の機敏な行動「速やかなサイン」・「用具の脱着」「バックアップ」や打ち合わせ後、速やかに守備位置へ戻る。
  4. 打 者
    ①攻撃側の第一打者・次打者を所定の位置に速やかに着くよう喚起する。
    ②次打者席では、投手が投球に関連する動作(サインを見る姿勢)に入ったら速やかにスイングをやめ投球を注視すること。
  5. 野 手
    ①内野手が投手に返球するときにマウンドまで持って行かせない。このような行動は即注意し徹底させること。
    ②内野手がアドバイスなどでマウンドへ近づかないよう注意すること。 (タイムの回数制限に注意)
  6. 審判員
    ①グラウンド内の移動は、常に走ること。
    ②代打・代走の通告は、氏名とともに背番号を放送席に見せて告げること。(交代選手 はその都度オーダー表で確認すること。)
    ③45フィート前進後、捕手よりも戻りを早くし待機すること。
    ④ストライクを見極め、ゾーンが小さくならないこと。
    ⑤節度・キレのある判定・コールを実践すること。
    ⑥ボールデッドのときの時間を早くすることを意識すること。

テクニカルピッチ